柳多留一三五篇4 夜鷹


世の罪を秤に懸る両替屋 松丸
   江戸期は関西は銀本位、江戸は金の小判、所が小判も金の中身が改鋳する度に悪くなる。
   そこで性味の値段が取引の中心になる。
   流通する値段の通貨に換算して、金銀に両替する複雑な商い両替屋が成り立つ仕組み。
   二朱の小粒は江戸では人気がなかったが、東北では使い心地よいと評判で盛んに流通した。
   女の値段が茶店では二朱、今の二万五千円。これに酒肴代が加わる。
   一番の遊びが一〇万円相当の一両になる。伊万里時代とそんなに変化がないかな。如何。
   夜鷹と言われた街娼は百文一万円位の価値、火除け地の空き地で盛んに仮性手いた。
   月に3.4両は稼いだ。いまの三〇万四〇万と思えばいい。
   こう見ると生産業の世界は江戸と東京の現代、そんなに差はないとみるべきかな。
   女の世界は花盛りですね。
   なになに夜鷹は一六文ではないかなと声が聞こえそうですね。
   千六百円、まあ中にはそんなのもいたでしょうが。この世界上から下まで検討付かない世界
   最下層で読むかどうかの世界です。標準の若い女は百文が相場。歳は二〇歳前後の美人。
   歯欠け老婆は一六文と理解して読むべきです。
   現代とそう差はありません。アメリカは二〇ドルから話流れてきます。日本は女の値段は
   江戸期から高買ったのですね。
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